ナンピン幅は何を基準に決めればいいのか

6通りの方法

ナンピンを行う際、その間隔はどんな方法を採用するべきでしょうか。
今回は検証に入る前に考えを整理しておきたいと思います。

ナンピン幅として使用できそうなものをいくつか挙げてみます。

1.固定pips

USDJPYなら1円ごと、EURUSDなら0.1$ごとなど、決められた金額でナンピン幅を設定します。
固定pipsでナンピンした場合の結果はこちら

2.経過時間

期間を等間隔にしてナンピンしていきます。
経過時間でナンピンした場合の結果はこちら

3.エントリー金額に対するパーセンテージ

エントリー価格に%をかけてナンピン幅を決めます。pipsよりも若干柔軟性がありそうです。
エントリー価格 × Y%でナンピンした場合の結果はこちら

4.ATR(Average True Range)

ナンピン幅にボラティリティの影響を加味しようという作戦です。
ATRを基準にナンピンした場合の結果はこちら

5.標準偏差


ATRと似たような結果になると思いますが、より厳密にボラティリティを考慮するという意味でこちらを使うべきかもしれません。
標準偏差を基準にナンピンした場合の結果はこちら

6.ボリンジャーバンド

ちょっと変り種かもしれません。バンド幅を基準にナンピンしていきます。
ボリンジャーバンドを抜けるたびにナンピンした場合の結果はこちら

これくらいあれば十分かと思います。

検証結果
 ↓↓↓
・まとめ1
・まとめ2
・金・原油・ダウ・日経の検証

何で効果を測るか

それぞれの方法を比較するに当たって注目するべき点は以下の2つです。

1.復帰は早い方がいい

前回の記事に書いたように、このブログではナンピンの目的を含み損からの脱出においています。
できるだけ早く復帰できるほど優位とします。

2.ナンピン回数は少ない方がいい

資金が無限にあるのであれば非常に狭い間隔でナンピンしていけばそれだけ復帰も早くなります。
しかし現実にはナンピン回数には限りがありますし、それは少ないほうがいいでしょう。

バックテストのルール

エントリーはロングとショートを交互に行い、終値が含み損を解消できる位置になればリセットとします。

例  4日間の終値が100,101,102,101の場合
1日目 100でロング
2日目 終値が101なっているのでロングをリセット。同時に101でショート
3日目 終値が102になっているのでリセットしない
4日目 終値が101になっているのでショートをリセット、同時に101でロング

実際に運用する際には高値安値を考慮するべきですが、今回はナンピン幅の基準によって日数がどう異なるかを見たいので、突発的な髭の影響を避ける意味で終値が戻るか否かで判断します。
→高値安値を考慮した検証結果はこちら

復帰のスピードとナンピン回数は反比例の関係にありそうですが、うまく着地点が見つかるでしょうか。
次回以降検証していきたいと思います。

書評
エビデンスに基づく株式投資(EBI)のすすめ(東大卒医師が教える科学的「株」投資術 復刻版)
Amazonで詳細を見る
エビデンスに基づく株式投資(EBI)のすすめ
KAPPA(著)
★★★★★(5/5)
旧題は『東大卒医師が教える科学的「株」投資術』というちょっと怪しげなタイトルでした。
紙の方は絶版となりましたが著者本人がKindleで出しています。
プレミアムがついてAmazonマーケットプレイスで一時期40倍くらいの値段になったそうです、超成長株です。
内容は各種論文で発表された検証データ(エビデンス)から有効であることが分かっている事象(ex.低PER戦略)を組み合わせて投資しましょうというものです。
過去の検証データから導かれた法則に従って投資するという部分はシステムトレードそのものでは?と思うのですが、著者自身はブログでシステムトレードに関しては興味がないと言っています→医学と投資についての随想 (KAPPA)
科学的に調査・公表されたものでなければ信用してはいけないということですね…厳しいです(笑)
本書で紹介されている方法はリーマンショックではあまり力を発揮できなかったらしく、その後は「週末投資家のためのカバード・コール 」「超・株式投資」とオプション売買に移行されています。
また、ちょっと前まで「EBIのすすめ」という書籍と同じ内容のブログがあったのですが閉鎖してしまいました。私は当時からファンだったので全ページ印刷して今でも大切に持っています。
ジャンルとしてはバリュー株投資になると思いますが、巷に溢れている「ウォーレン・バフェットが…」「PERを見れば…」などと言うだけの本とはレベルが違います。
ぜひ一読されることをおススメします。

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