一定期間ごとにナンピンするとどうなるのか

はじめに

今回は等間隔の日数でナンピンを行った場合を検証しました。

裁量だとどうしてもレートを見てしまうため期間基準でナンピンすることは少ないと思います。
単価をより下げるためにレートが大きく下がったところで入りたいのが普通の感覚です。

一定期間ごとに強制的にナンピンした場合、結果はどうなるのでしょうか。

参考:ナンピン幅は何を基準に決めればいいのか

検証ルール

1,3,5,10,20,30,50,100日ごとにナンピンした場合を調査しました。

対象期間:2004/11/20~2014/11/20
バックテストのルールはこちらです
エントリーは毎回同じロットでロングとショートを交互に行い、終値が含み損を解消できる位置になればリセットとします。
2014/11/20時点でポジションを抱えている場合はそこでExitしたと仮定して計算します。
最大ポジション数マイナス1が最大ナンピン回数となります。

通貨ペアごとの検証結果

AUDJPY

日数 最大ポジション数(L) 最大ポジション数(S)  期間(最長)  期間(最短)  期間(中央値)  取引回数
1 173 167 174 2 3 328
3 58 48 174 2 3 280
5 35 29 174 2 3 266
10 17 15 170 2 3 204
20 9 9 176 2 2 164
30 6 6 176 2 2 152
50 4 5 222 2 2 138
100 3 3 223 2 2 142

EURJPY

日数 最大ポジション数(L) 最大ポジション数(S)  期間(最長)  期間(最短)  期間(中央値)  取引回数
1 57 521 522 2 3 226
3 53 197 590 2 3 170
5 33 118 590 2 3 158
10 17 59 590 2 3 152
20 9 27 525 2 3 152
30 7 18 519 2 2 116
50 8 11 525 2 3 88
100 4 6 519 2 2 56

EURUSD

日数 最大ポジション数(L) 最大ポジション数(S)  期間(最長)  期間(最短)  期間(中央値)  取引回数
1 140 165 166 2 3 285
3 47 56 167 2 3 239
5 28 34 171 2 3 205
10 15 17 171 2 3 173
20 8 10 194 2 3 121
30 6 5 177 2 3 127
50 3 4 194 2 3 101
100 4 3 339 2 3 83

GBPUSD

日数 最大ポジション数(L) 最大ポジション数(S)  期間(最長)  期間(最短)  期間(中央値)  取引回数
1 90 111 112 2 3 303
3 72 19 216 2 3 221
5 25 25 126 2 3 185
10 14 8 141 2 2 187
20 11 10 207 2 3 147
30 8 10 281 2 3 143
50 5 6 259 2 3 131
100 16 1 1560 2 3 33

USDJPY

日数 最大ポジション数(L) 最大ポジション数(S)  期間(最長)  期間(最短)  期間(中央値)  取引回数
1 102 524 525 2 3 250
3 35 175 525 2 2 234
5 27 105 525 2 3 194
10 23 55 547 2 3 104
20 12 28 543 2 3 92
30 16 18 522 2 4 52
50 10 11 525 2 2.5 76
100 7 5 676 2 3 32

感想

今回検証したのはレートの位置に関わらず日数がくれば問答無用でナンピンする戦略です。検証前はこのようなやり方はレートを無視しているためあまり良い結果にはならないと思っていました。
しかし前回のナンピン幅=固定pipsとした場合と比較してみると、最大ポジションが同じなのに最長期間が短くなっているなど優位な点が見られます。案外使える方法なのかもしれません。

面白いと思ったのは期間基準の方がより最長取引期間・最大ナンピン回数との関係がはっきりしている点です。

固定pipsにした場合も概ね比例・指数関数的な関係になっていたのですが、あるpips幅では急激な変動に巻き込まれるが他はそうでない・・・といった場合があるようでした。
運悪く巻き込まれるパラメータだと、他に比べて明らかに取引期間が増えたりしてます。
このようなカーブフィッティングはできるだけ避けたいところですが、もしかしたらナンピン期間を等間隔にすることで回避できるかもしれません。

期間基準がうまくいく理由としては、大きな期間の変動には小さな期間で起こる変動が必ず含まれているからだと思います。

また上記の結果は日数が来た段階で含み損を抱えていれば問答無用でナンピンしています。
なのでロングであれば直近のレートより上の位置でナンピンしている場合もあるためそれを修正した結果も出してみました。

USDJPY 日数経過+直近レートより下(ロングの場合)であればナンピン

日数 最大ポジション数(L) 最大ポジション数(S)  期間(最長)  期間(最短)  期間(中央値)  取引回数
1 102 524 525 2 3 252
3 35 175 525 2 2 234
5 27 105 525 2 3 194
10 23 55 547 2 3 104
20 12 28 543 2 3 92
30 16 18 522 2 4 52
50 10 11 525 2 2.5 76
100 7 5 676 2 3 32

結果はほとんど変わりませんでした。
期間が長いとあまり関係ないのかもしれません。

書評
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旧題は『東大卒医師が教える科学的「株」投資術』というちょっと怪しげなタイトルでした。
紙の方は絶版となりましたが著者本人がKindleで出しています。
プレミアムがついてAmazonマーケットプレイスで一時期40倍くらいの値段になったそうです、超成長株です。
内容は各種論文で発表された検証データ(エビデンス)から有効であることが分かっている事象(ex.低PER戦略)を組み合わせて投資しましょうというものです。
過去の検証データから導かれた法則に従って投資するという部分はシステムトレードそのものでは?と思うのですが、著者自身はブログでシステムトレードに関しては興味がないと言っています→医学と投資についての随想 (KAPPA)
科学的に調査・公表されたものでなければ信用してはいけないということですね…厳しいです(笑)
本書で紹介されている方法はリーマンショックではあまり力を発揮できなかったらしく、その後は「週末投資家のためのカバード・コール 」「超・株式投資」とオプション売買に移行されています。
また、ちょっと前まで「EBIのすすめ」という書籍と同じ内容のブログがあったのですが閉鎖してしまいました。私は当時からファンだったので全ページ印刷して今でも大切に持っています。
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ぜひ一読されることをおススメします。

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