【書評】エビデンスに基づく株式投資(EBI)のすすめ KAPPA(著)

エビデンスに基づく株式投資(EBI)のすすめ(東大卒医師が教える科学的「株」投資術 復刻版)Amazonで詳細を見る

★★★★★(5/5)

旧題は『東大卒医師が教える科学的「株」投資術』というちょっと怪しげなタイトルでした。

紙の方は絶版となりましたが著者本人がKindleで出しています。

プレミアムがついてAmazonマーケットプレイスで一時期40倍くらいの値段になったそうです、超成長株です。

内容は各種論文で発表された検証データ(エビデンス)より、有効であることが分かっている事象(ex.低PER戦略)を組み合わせて投資しましょうというものです。

過去の検証データから導かれた法則に従って投資するという部分はシステムトレードそのものではないかと思うのですが、著者自身はブログで「システムトレードに関しては興味がない」と言っています→http://blog.livedoor.jp/kappa_ccw/archives/40885152.html

科学的に調査・公表されたものでなければ信用してはいけないということですね…厳しいです(笑)

本書で紹介されている方法はリーマンショックではあまり力を発揮できなかったらしく、その後は「週末投資家のためのカバード・コール」「超・株式投資」とオプション売買に移行されています。

また、ちょっと前まで「EBIのすすめ」という書籍と同じ内容のブログがあったのですが閉鎖してしまいました。

私は当時からファンだったので全ページ印刷して今でも大切に持っています。

ジャンルとしてはバリュー株投資になると思いますが、巷に溢れている「ウォーレン・バフェットが…」「PERを見れば…」などと言うだけの本とはレベルが違います。

ぜひ一読されることをおススメします。


このブログでは記事下に上記のような書評を表示するようにしています。

その書籍名で検索して来られる方が最近増えてきたのですが、表示をランダムにしているため見れていないと思います。

ですので書評部分+αという形で少しずつ記事にしていくことにします。

書評を書くなら最初はこの本だと決めていました。私の投資人生を変えた本です。

今でこそFXの自動売買をメインにしている私ですが、かつては企業分析を行い、今後上昇が見込まれる株式を中長期で運用していくというスタイルでした。

当時の私は、「企業の将来性を見抜く職人的な部分こそがエッジであり、投資で勝つためにはその道を極めていくしか方法はない」と考えていたのです。

しかしこの本は、いわゆるテクニカル分析やファンダメンタル分析、経験則などでなく客観的な指標に基づいた機械的な銘柄選択こそが最も効率の良い方法であると説いています。

「データに基づいた機械的な売買」という部分は当時の私と真逆の発想でしたが、著者の文章は非常に説得力があったため、興味が湧くと同時に今までの自分の考えは間違えていたのではないかと思うようになりました。

そして本に書かれている法則を自ら調査し運用に組み込むためプログラミングを勉強するようになりました。

ここから私とシステムトレードの付き合いが始まります。

紆余曲折を経て現在はFXを投資対象にしていますが、個別銘柄の分析をしないと・・・という凝り固まった頭を解きほぐしてくれた点で大変感謝しています。

今の知識から見ると同意できない部分も多少あるのですが、この本との出会いが私の転換点になったことに変わりはありません。

内容も個人投資家向けではトップクラスだと思いますので、株式投資をされる方はぜひ読んでみてください。

書評
道具としてのファイナンス
Amazonで詳細を見る
道具としてのファイナンス
石野雄一(著)
★★★★☆(4/5)
私が経済学部生だった頃、ファイナンスの授業で教科書として使われていました。
当時の先生が「これほど分かりやすいファイナンス本は今までなかった」と絶賛していたのをよく覚えています。
凡庸な生徒だった私に「ブラック=ショールズ・モデルなんて簡単だ」と錯覚させるくらい分かりやすい説明で、
現在価値とは何か、リスクの定義、分散投資の考え方、企業価値評価、最適資本構成、債券、デリバティブまで幅広い知識を教えてくれます。
しかしまえがきにもあるように、この本はビジネスパーソン向けに表層的な知識を噛み砕いて説明するために書かれた本です。
厳密にファイナンスを学びたい方や、実務に組み込みたいような方にはもっと適切な本があると思います。
あくまでもファイナンスを学ぶためのとっかかりとして読むのが正解だと思います。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

   
【書評】エビデンスに基づく株式投資(EBI)のすすめ KAPPA(著)
ページ先頭へ